実家より、たくさんの夏野菜が届きました。そこで今回は、その中から夏野菜の定番「トマト」を使って、「夏なのに”おでん”」をご紹介。夏らしく仕上げておりますので、猛暑の中でもさっぱりといただける一品。そして、今回のペアリングは、米焼酎を合わせてみました。

本日のおつまみ トマトの夏おでん
6月某日。実家より荷物が届いた。頑丈に貼り合わせられた布テープを破ると、その中には、実家で採れた夏野菜がたっぷりと。我が家にとっては、これが定番のお中元みたいなもので。毎年とてもありがたく、食べるのが楽しみだ。ただ、その反面、この夏野菜は、冷蔵庫の中とはいえ、賞味期限との戦いでもあるのだった…。
今回のお届け物により、
“茄子”、”胡瓜”、”ピーマン”、”トマト”といった夏の定番 野菜が揃った。
この記事では、その中でも、”トマト”を使った夏レシピを紹介。
それが、こちら。
“トマトの夏おでん”。
おでんといっても、具材はトマトだけ。
非常にシンプルなこの一品は、
湯むきしたトマトを、だしと醤油で味付けした液に浸して冷蔵庫で一晩放置。たった、それだけでできてしまう。

トマトの夏おでん
【材料(1人前程度)】(調理時間目安 10分+一晩がおすすめ)
・トマト(中サイズ)・・・・・1個
・だし・・・・・350ml
・薄口醤油・・・・・大さじ1
・日本酒・・・大さじ1/2
・みりん・・・大さじ1/2
・大葉(盛り付け用)・・・1枚
【調理手順】
1.浸し液を作る
だし汁を用意。だし汁、日本酒、みりんを鍋にかけ一煮立ち。
(沸かしすぎると、せっかくのだしの香りが飛んでしまうのでご注意)
2.トマトを湯むき
ヘタをとったトマトに少し切り込みを入れ、沸騰したお湯に20秒ほど浸します。
その後、冷水にとり、皮をむきます。
3.一晩ひたす
粗熱をとった1.の浸し液にトマトをつけて、冷蔵庫へ。
冷やしている間にトマトへ味が染み込んでいきます。
私は、一晩でつけてから食べましたが、数時間の放置でも美味しくいただけると思います。
4.完成!
一晩経ったら冷蔵庫から取り出し、大葉を散らして
いただきます!
穏やかな味わいの夏おでんには…
さて、
夏野菜の定番 と冬料理の定番 を掛け合わせたおつまみが完成した。
となると、気になるのはドリンク。
今回のおつまみに合わせるドリンクは、「焼酎」から。また、焼酎の中でも比較的クセが少なく、穏やかで飲みやすい「米焼酎」をチョイスした。
本日のドリンク 米焼酎 白岳 しろ

米焼酎といえば、まず、こちらの銘柄を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。今回のドリンクは、米焼酎の王道「白岳 しろ」。しろは、明治13年創業の高橋酒造株式会社(熊本県)が製造している。味わいの特長は、クセが少ないため食中酒として様々な料理との相性が良い。また、飲み方は、ロック、水割り、ハイボールと多様な楽しみ方ができる。スーパー、コンビニでも販売されているため、愛飲するファンも多い。
私のおすすめの飲み方は、ロックor水割り。
ペアリング
今回の食材は、トマトのみと非常にシンプル。本来、トマトは、酸味が強い。近年では、品種によってかなり甘みが強かったり、フルーティーな香りが強かったりする場合も多い。そのため、生でいただく場合は、香り高くフルーティーなお酒と相性が良いと言われる。しかし、今回のレシピは、トマトをだしの効いた浸し汁に一晩漬け込んだ。その結果、トマトの酸味がまろやかになると共に、穏やかでさっぱりとした印象に変わる。そこで、私は、今回のおつまみと同じような傾向をもつ米焼酎をペアリングしている。印象が近いもの同士のペアリングということもあり、お互いで一緒にバランスを取り合うような良い組み合わせの印象を受けた。
まとめ
我が家では、定番となった”夏の元気なごあいさつ、夏野菜”。
夏野菜は、生でよし、焼いてよし、煮てよし、そして、浸して良し。
調理方法の守備範囲の広さは、同時に、合わせるお酒のストライクゾーンも広いことを示していると考える。
さぁ、今年も夏のペアリングを楽しもう。
ドリンクの選定およびレビューは、筆者の個人的感覚に基づきます。
感想には個人差がありますので、悪しからず、ご了承ください。