3月に入ると、暖かい日と寒いが交互に来て体調管理が難しいですね。さらに、僕は天性の花粉症マスター。スギ、ヒノキなどの花粉に余すことなく反応してしまいます。今年も、鼻が詰まって料理やお酒の香りを楽しみづらい季節になってしまいました。

さてさて、そんな春先は、厳しい冬を乗り越えた美味しい食材がそろう時期でもあります。今回は、2020年 春のペアリングと題し、第1弾として『ホタルイカの酢味噌和え×日本酒 』にチャレンジします。選んだ日本酒は、見たことない方も多いかもしれないロゼ色の日本酒です!
【本日のおつまみ】ホタルイカの酢味噌和え
今シーズン初のホタルイカです。春といえば、やっぱりこのおつまみが食べたくなりますね。なんとも食べやすいサイズ感と、独特の苦味がたまりません。

僕は、ボイルのホタルイカを酢味噌でいただくのも好きですが、生のホタルイカが大好きです。なかなか売っているところ、提供しているところが少ないのが毎年の悩みです。知っていたら教えてください…
ちびちびとホタルイカをつまんでいたら、お待ちかねの日本酒登場!
【本日のドリンク】日本酒 天吹 ぴんくれでぃ
本日のドリンクは、日本酒です。銘柄は「天吹ぴんくれでぃ」です。お店の在庫がちょっとしか無かった〜。笑
全力で楽しみましょう!
写真ではわかりづらいかもしれませんがなんと言っても、気になるのがその色!

日本酒といえば、透明や樽の色が移った琥珀色が多いですが、天吹ぴんくれでぃは、ワインのようなロゼ色です!一体、どんなお酒なんでしょうか?
どんなところで作ってる?
天吹を作っているのは、佐賀県の東部 三養基郡にある天吹酒造合資会社です。江戸時代元禄年間から300年以上の歴史を持つ酒蔵です。

天吹酒造のこだわりは、大きく2つ。
ひとつは、豊かな佐賀平野で収穫された酒米と、福岡県と佐賀県にまたがる脊振山地から流れる上質な流水を使っていること。

花から抽出した花酵母で作る日本酒!
もう一つがとても驚きです。日本酒に使用する酵母が一般的な他の酒蔵とは全く異なります。天吹酒造の天吹には、マリーゴールド、いちご、ひまわりなどの自然の花から抽出した酵母が使用されています。花の酵母を使うことで、まるでワインのような鮮やかで甘い香りを楽しむことができます。
通常の日本酒では味わうことができないその豊かな香りは、まるでお部屋でアロマを焚いているかのよう。
さらに、天吹酒造では、複数の花酵母を使い分けておりいます、使用する花酵母によってその香りが異なるので、その違いを楽しむのもまた通な楽しみ方です。例えば、なでしこやオシロイバナは、りんごや洋なしのような香りに。ベコニアやシャクナゲは、バナナのような甘い香りに仕上がるそう。特性の異なる花酵母を使い分けることで、他とは異なる柔らかなお酒が出来上がります。

さぁ、飲んでみるぞ!
なんと、注がれた瞬間、グラスがピンク色に!
こんな日本酒初めて見ました。まるでロゼワインのよう。その見た目はなんとも春らしく、どこか心もウキウキしてきます。
ロゼ色になる秘密は、原料米にあります。天吹ぴんくれでぃは、古代米を使用しているため、その中に含まれるアントシアニン系の成分からこの色が出るそうです。アントシアニンといえば、ブルーベリーなどで良く耳にしますので、納得です。
注目の花酵母ですが、天吹ぴんくれでぃには、いちごの花酵母が使われています。
いざ、テイスティング!
少ししか残っておらず残念ですが、ワイングラスに冷酒でいただきます。

なんともおしゃれな。(汗)
(いただきます。)
「あっ、なんか甘い香りがする。」
(ごくっ。)
「おっ、飲んでみると、意外にキリッとしてるなぁ。」
香りほど、甘ったるくな印象です。後味も、わりとさっぱりしているので、初めから最後まで比較的軽めで飲みやすい日本酒ですね。あと、少し酸味を感じるのは、いちごの酵母の影響でしょうか。香りだけでなく、ところどころであのいちごがよぎってなんとも楽しい1本です。
期間限定なので、早いもの勝ち。
先ほども書きましたが、天吹ぴんくれでぃは、春だけの期間限定酒です。人気で、即完売!なんてこともあるので、出来るだけ早めに買っとくが勝ちです。

他の日本酒ではなかなか出会えない花酵母の日本酒天吹ブランド、天吹ぴんくれでぃは、寒い冬を超え、花が咲き始める今の時期にぴったりのお酒です。
春のお花見やパーティー、お祝いごとに持ってこいではないでしょうか。可愛らしい見た目だけでなく、飲みやすさも兼ね備えているので、普段日本酒をあまり飲まれない方にもおすすめの一本だと思います。
是非、あなたも一度お試しください!
レビューは、筆者の個人的感覚に基づきます。
感想には個人差がありますので、悪しからず、ご了承ください。