鰹に共に日本酒を。 2019

日本の鰹のシーズンは、2度あるのをご存知だろうか。1度目は、黒潮に乗って北上するタイミングで獲れる春の”初鰹(のぼり鰹)”。2度目は、産卵に備えて南下するタイミングで獲れる秋の”戻り鰹”。漁獲時期の異なるこの2つの鰹は、見た目も味も異なっており、オススメの食べ方やお酒もそれぞれである。その中でも今回は、先攻 “春の初鰹”と合わせたい日本酒を厳選してご紹介していく。

タイトル画像 鰹×日本酒

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「鰹」には、日本酒 が必要だ。

この記事を読んでくださっている方は、かなり食とお酒への追求心が高い方だと思われるが、私も同類である。「美味しい食事には、美味しいお酒がないと成立しない」。潜在的に、”食べて→飲む”までがワンセットという思考回路になってしまっているだと思う。今回の特集テーマは「鰹」であるが、鰹を頬張った後に欲しくなるお酒は、何と言っても日本酒ではないでしょうか。以下では、この記事を書いたタイミングが5月ということにならい、「初鰹 niha.(には)日本酒」という切り口で、初鰹と共に味わいたい日本酒を味・産地・作り手のストーリーなどと共に紹介していく。

初鰹を知る

日本酒の前に、まずは食材を知ることから。冒頭で、鰹のシーズンは2度あると申したが、そもそも、なぜ2度シーズンがあるかというと、鰹という魚がマグロなどと同じく回遊魚であることが関係している。鰹の日本周辺での回遊は、暖かくなると餌を求め黒潮に乗って九州から北上し、北海道付近まで行くと餌を産卵のため再度南下する。この北上のタイミング(4月〜6月頃)で漁獲されるのが「初鰹(のぼり鰹)」、南下のタイミング(9月〜10月頃)で漁獲されるのが「戻り鰹」とされている。

初鰹の味の特徴

初鰹は、

  1. 魚肉は赤身が強い
  2. 脂が乗っていない分、さっぱり/あっさりとした味わい
  3. 鰹独特の香りが少ないため、苦手な人でも食べやすい

 という特徴がある。そのため、さっぱりしたポン酢や薬味などと共にタタキや刺身にして食べるのが美味しいと一般的に言われている。(もちろん、これだけではない。)

鰹のタタキ
藁焼き 鰹のタタキ
初鰹に合う日本酒の特徴

いよいよ本題。あっさり/さっぱりした味わいが特徴の初鰹に対して、どう日本酒を合わせていくか。味の好みもあるため一概には括れないが、私の見解を申し上げると、あっさり/さっぱりとした鰹料理には、「軽い口当たりで、爽快感のある淡麗辛口日本酒」をおすすめしたい。

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2019年版 厳選 3銘柄

鰹に合う淡麗辛口日本酒を辿っていくと、やはり産地に引き寄せられるのか「高知県」の日本酒と相性が良い。高知の日本酒は、雑味が少なくキレのいい辛口の日本酒が非常に多い。甘みは少ないがフレッシュでかなり飲みやすい。後味も爽快で鰹との相性は抜群だ。そこで、私も愛する高知の地酒銘柄3酒をご紹介。

1.辛口純米吟醸酒 銘鶴 土佐鶴
土佐鶴_data
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ひとつめは、高知の日本酒の定番「土佐鶴酒造」様から。土佐鶴酒造は、四国最大級の酒蔵で地名度も非常に高い。そんな土佐鶴酒造を代表するブランドが「土佐鶴」だ。今回は、数ある銘柄の中でもバランスが取れた”辛口純米吟醸酒 銘鶴”をチョイス。程よい辛さが鰹の味を引き立てる。

土佐鶴酒造 について
2.久礼 吟醸無濾過

ふたつめは、”これぞ高知”という淡麗辛口の日本酒を。西岡酒造様の代表ブランド「久礼 」。高知県産酒造米土佐錦と四万十川源流名水で仕込んだ「久礼」は、”漁師町で育った魚料理には妥協しない頑固な漁師も唸る日本酒度+10の本格辛口”。という紹介文があるほど土佐らしい一本。その中でも今回は、私が個人的に愛する”無濾過吟醸酒”をチョイス。辛口の中にある柔らかさがたまらない。

吟醸無濾過_久礼_ data
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西岡酒造について

公式サイト : http://www.jyunpei.co.jp/

3.土佐しらぎく 斬辛 特別純米
土佐しらぎく斬辛_data
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最後は、仙頭酒造様より。仙頭酒造は、”いつもの食卓をもっと楽しく”をコンセプトに日本酒ビギナーの方でも楽しめる日本酒造りをされている。今回は、創業当時から続くメインブランド「土佐しらぎく」の中から “斬辛特別吟醸”をチョイス。土佐の酒らしいキレ味とワインのような甘い香りの両面を網羅した次世代期待の1本。雑誌「dancyu(ダンチュウ)」「ルーキー杜氏部門」で1番人気を獲得。(2009)

仙頭酒造について
まとめ

“地のものには、地のものが合う”ということを語る方も多いが、初鰹については特にこの言葉が当てはまるのではないだろうか。あっさり/さっぱりとした初鰹の下に玉葱を並べ、鰹の上には、葱、茗荷、大葉の香味野菜を乗せていく。そこに、ポン酢をたっぷりと。一口頬張れば、日本酒を受け入れる準備は万端。対するは土佐の切れ味の良い辛口日本酒。鰹の旨味を倍増させ後味はすっとキレていく爽快さ。このペアリング、夏が始まるまでの今こそ、一本釣りだ。逃しはしない。

 

※記事の内容は筆者の個人的見解も含まれます。

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